2014年05月15日

地方におけるシステム受託開発(4) IT技術者

初回の記事で述べた、IT技術者の問題を簡潔に言うとこうなります。

・相手先の慣れない机と椅子と空気の中で業務を行うため、効率が落ちる
・残業が多く、技術力を磨くための時間も取れないし、その気力もない
・系統的な技術トレーニングが受けられない
・チーム開発の一旦を担うのみなので、担当箇所以外はわからないまま

これが、かなりの重要問題で、要するに消費財であり、コモディティであり、いくらでも代わりがいる、そんな状況なんですね。

環境の変化がない場合、自分自身で変えていくしかありません。これには大きな決意が必要です。

とはいえ、通常、人はやれる範囲でしかやれないわけですし、決意と言っても、ほんの小さい部分から始めていけばよいとも言えます。小さな決意(目標決め)→実行→目標達成、の繰り返しです。

すぐに思い付くのが資格です。情報処理試験など、なんの役に立つのか疑問に思うところもあるでしょうけど、ある範囲とあるレベルでのITに関する一般常識が問われますから、その範囲を学習することで、ITの一般常識がわかります。合格することで、しっかり理解したと判断できます。

何かの言語でコードを書けるだけの人と、IT系一般常識まで習得した人では、持っているものが大きく違ってきます。その後の伸び、壁を越える力、アイディアを出す力、考える力、いろいろな部分に影響が出ます。

特殊な技術を学ぶのもいいでしょう。クラウドソーシングのサイトを見ると、各種技術を使った開発の依頼が並んでいます。ネットで募集するぐらいですから、ピンポイントで要求されます。

実際に登録されていた仕事をいくつか挙げてみましょう。
・php/MySQLを使用したサイト一覧検索・表示システムの構築
・海外amazonの受注管理システム開発
・ブラウザ系Androidアプリの追加機能の依頼
・食べログAPIを使用した食べ物SNSのiPhoneアプリ制作
・OAuth認証を使ったFacebookアプリの制作【システム開発のみ】
・javascriptでのツイッター画像投稿のコーディング
・Google Apps Scriptで楽天銀行のデータを弥生会計にインポートできる形式にしてほしい

以上のように、その技術があれば、ネットで仕事を請けることが可能になります。ネットでは、実績を積めば積むほど、信用が高まり、発注も増えることが見込まれます。どんな技術を修得するか、どんな技術が望まれているか検討し、学んでみるのもいいでしょう。

となると、月並みな英語もまた、重要性が認識できます。英語圏に移住して仕事することもできるし、英語圏のクラウドソーシングサイトから受注することもできます。

決めるのは、技術者の方、一人一人なのです。

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このシリーズは今回で最後です。

以上

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2014年05月14日

地方におけるシステム受託開発(3) 委託企業

初回の記事で述べた、委託側の問題を簡潔に言うとこうなります。

・自社の技術者が運用業務に時間を割かれ、システムを作る技術が身につかない
・外注するにしてもうまくプロジェクトを回せない
・適切な外注先を見つけられない

これらの問題は、問題というより、ごく普通の当たり前の状況といっていいものと思います。

3つ目の問題を先に考えましょう。外注先を決める際に、よくあるのが、知っている会社に話を持っていくというものです。こういうことをしたいのだけど、どうですか?みたいに。
しっかりとした技術のある会社であればいいのですが、どうでしょう。それまでの実績ではどうだったのでしょうか。満足できる成果を挙げているのであればよいでしょう。ですが、もっといい企業もあるのではないでしょうか。

では、いくつかネットで開発会社を見繕って提案を出させてみましょうか。

その場合、提案内容と費用と本当にきちんとできるのかどうかを判断しなくてはなりません。これもまた、なかなか難しいものです。自分たちが常にシステム開発をしていれば、ちょっとした質問ややりとりで、実力が把握できたりするものですが、開発経験が少ない中では、いいように言いくるめられかねません。

費用についても、開発経験が豊かであれば、どれぐらいの工数がかかりそうかということがわかりますが、これもまた相手の言いなりになってしまうかもしれません。

名前のある大手企業に依頼すれば、工数はともかく、単価が高いので、その費用が出せるのかどうかというシビアな状況に追い込まれてしまいます。それでも予算が確保できればうまくいくかというと、大手は大手なりのやり方があるので、満足できるシステムが納品されるかというと微妙です。ある程度開発が進んでから、既存システムとのインターフェースなどに漏れや変更が出れば、そんな話は聞いていないとなり、請求額に跳ね返ってきます。

簡単に解決できるとは言えませんが、何にしても、システム開発に慣れている第三者を入れることが必要です。実際に委託を検討している相手のいうことをチェックするという役割もありますが、実績あるベテランをマネジメント支援としてプロジェクトに入れます、と表明することで、勝手なことはさせないよという圧力となりますし、相手にイニシアティブを渡さず、言いなりになることなく、プロジェクトを進めていくことも可能となるでしょう。

これで、2番めの問題にも光が射してきます。対外注先として、です。プロジェクトがうまくいかない理由は内にもあります。協同体制というか、一つ岩になれるか、といったことです。

そこに、外部の第三者がどれだけ有用かは、その人にも寄るでしょうし、どれだけ権限を与えるかにも寄ります。

プロジェクト責任者に、社長を据えるなどし、外部の第三者を含めた委員会で、課題を社長に報告するといった形を取れば、きっちり進められるかもしれません。

そして、1つ目の問題についてです。システム開発の技術が身に付きにくいのは、問題でも課題でもなく、与件とでも言って良い話です。

どうしても技術を付けたいというのであれば、運用等の仕事を減らし、実際に開発を主に行うように業務を変えるしかありません。

それができないなら、そこは無理をする必要もないでしょうし、無理にどうにかしようとすることが無駄と言えます。

とは言っても、個人個人のモチベーション次第では、というより、上司や第三者が自社技術者のモチベーションを上げることができれば、可能性がないこともないでしょう。

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2014年05月13日

地方におけるシステム受託開発(2) 受託企業

前回の記事で述べた、受ける側の問題を簡潔に言うとこうなります。

・一次請けができない
 ↓
・そのため、人出しが主
 ↓
・よって、系統的トレーニングができない

以下、リピート。

これだと、大手派遣企業にさえ負けてしまってます。実状は知りませんが、大手派遣の場合、スキルアップの手段も充実しているとされています。

例えば、フォーラムエンジニアリング。トレーニングではないですが、業務に入った場合のサポート体制があって、技術サポート、キャリアカウンセラーが連携して技術者をサポートしているそうです。

例えば、メイテック。エンジニアの教育・研修の制度が確立しているものと思われます。

これらを見ると、ろくに技術トレーニングもできない地場のIT企業などは、完全に底辺に追いやられているわけです(となると、そこに所属する技術者たちも底辺にいる可能性があります)。

先があるようにも見えません。次に来るのは牛丼のような低価格競争でしょうか。いやすでにそこまで来ていることでしょう。

何かしようと思うなら、すぐに思いつくことがいくつかあります。
・パッケージシステム
・モバイルアプリ、ゲームなど
・ソーシャルシステム

ですが、これらは、すでに成功している企業が多く、新規参入でどうにか成功を収めるのは非常に狭い道でしょう。うまくいけば大儲けですが、失敗すれば丸損です。ハイリスクです。

次にありそうなのは、他業界との連携です。
・農業との協業
・漁業との協業

こちらは、まだまだやれることが多そうですが、現実問題としては、具体的に何をすればいいのかよくわからないことでしょう。そして、そういう状態であれば、顧客が大きな金を出すとも思えません。協業と書いたとおり、やるのであれば、持ち出しを覚悟でシステム化し、利益が出れば自分たちも儲かるというやり方です。

つまり、投資しなくてはならない、ということです。

結論からすると、どれを選ぶにしても余裕がないとできないということになります。つまりどうにもならない、と。

何かできることはあるでしょうか。

一つ考えられるのは、数社で連携するというものです。一社だけではできないことを数社で連携して実施すれば、負担も少なくて済みます。

教育、技術サポート、キャリアカウンセリング等を共同で実施するというものです。具体的には適任者を数社合同で雇うイメージとなりますが、合同でですから、パートナー契約といったものになると思います。

基本的には、アドバイスを受ける形ですが、実際に技術指導をさせる、現場で対応できない部分はコードも書かせるなどもあるかもしれません。

弱い部分を数社共同で対処するわけです。

これで技術力の弱さを補えれば大手派遣とも競合できるでしょうし、さらには一次請けの道筋も見えてくるかもしれません。

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